【カラダLABOについて】

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【イントロ】カラダLABOについて
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「年齢のせい」で終わらせず、自分の身体を読み解く


スピーカー
安藤香織(かおり):薬剤師
平岡充乃介(平岡):ヨガセラピスト

「年齢だから仕方がない」は、何も解決していない


平岡:
こんにちは。ヨガセラピストの平岡充乃介です。


かおり:
こんにちは。薬剤師の安藤香織です。


平岡:
今回から僕たち二人で、「カラダLABO」という音声マガジンとメールマガジンを始めます。

この第0回では、そもそも「からだLab」とは何なのか、なぜ薬剤師とヨガセラピストの二人で始めるのかをお話ししていきます。

いきなりなんですけど、かおりちゃん。

僕は普段、40代以上の方から身体に関する相談を受けることが多いんですね。

「最近、疲れが抜けなくなった」
「眠りが浅くなった」
「午後になると仕事に集中できない」
「病気ではないけれど、なんとなく身体の調子が悪い」

そういう変化が出てきたときに、「まあ、年齢だから仕方ないよね」とか、「昔からこういう体質だから」と片づけてしまうことが多いと思うんです。

でも、「年齢のせい」や「体質だから」という言葉は、実は何の解決にもなっていないですよね。

例えば40歳だから疲れるのではなく、その人の身体の中では何かが起きている。

睡眠が足りていないのかもしれない。食事や代謝の問題かもしれないし、ホルモン、自律神経、筋肉、ストレスなど、さまざまな要因が考えられます。


かおり:
そうですね。

年齢を重ねることで身体が変化するのは事実です。ただ、「年齢だから」という一言だけでは、その人の身体で起きていることは分かりません。

同じ年齢でも元気な人と不調を感じる人がいますし、同じ人でも生活や環境によって状態は変わります。

年齢そのものよりも、年齢に伴って身体の中で何が変わっているのかを見ることが大切だと思います。


平岡:
例えば、「歳を取ると筋肉が硬くなるから、身体も硬くなる」と考えている方も多いですよね。

でも実際には、加齢による身体の変化は、それほど単純ではない。

筋肉量が減ったり、身体を動かす機会が少なくなったり、神経と筋肉の連携が変わったりする。身体を支えたり制御したりする力が弱くなった結果、動きにくさや硬さとして感じていることもあります。


かおり:
そうなんです。

本人は「硬くなった」と感じていても、筋肉そのものが単純に硬くなっているとは限りません。

身体をうまく支えられなくなって力んでいたり、使わないことで動かし方を忘れていたりする場合もあります。

だからこそ、「歳を取ったから仕方がない」と決めつける前に、何が起きているのかを細かく見ていく必要があります。


平岡:
「カラダLABO」では、年齢による身体の変化を、ただ年齢のせいで終わらせず、身体の仕組みから一緒に読み解いていきたいと思っています。



薬剤師とヨガセラピストが一緒に話す理由


平岡:
僕たち二人は、身体を扱う仕事をしていますが、バックグラウンドはかなり違います。

かおりちゃんは薬剤師として、西洋医学、薬学、解剖学、生理学など、身体を客観的に見るための知識を学んできました。

一方、僕はヨガやヨガセラピー、インド哲学を学びながら、「その知識を自分の身体でどう感じるのか」というところを扱ってきました。

かおりちゃんは、薬剤師になったからこそ「薬にできることと、できないことが見えてきた」と話していましたよね。


かおり:
そうですね。

私は子どもの頃から医療や薬が身近にある環境で育ちましたし、薬剤師になるまでは、薬を使えば病気は治るものだと思っていました。

でも、薬剤師として学び、現場を知るようになると、薬には得意なことと、そうではないことがあると分かってきました。

もちろん、薬が必要な場面はあります。症状を抑えたり、病気の進行を防いだり、命を守ったりするために、薬が非常に重要なこともあります。

その一方で、薬を飲むだけでは整わないものもあります。

普段の食事、睡眠、運動、ストレス、人間関係、ものの考え方など、生活全体が身体に影響しています。

薬だけで健康のすべてを説明することはできないんです。


平岡:
ここがすごく面白いところだと思うんです。

薬を否定するわけでもない。
でも、「薬さえ飲んでいれば健康になる」という話でもない。

その間にある話を、僕たちは意外と聞く機会がないですよね。


かおり:
そうですね。

「薬を使うか、使わないか」という二択になってしまうことがありますが、本来はそうではありません。

必要なときには薬や医療の力を借りながら、生活の中で身体を整えていく。その両方が必要です。



自分の身体について、意外と知らない


平岡:
僕は普段、プライベートヨガのセッションで、一人ひとりの身体を見させてもらっています。

そこでいつも感じるのが、人は自分の身体について、意外と知らないということです。

例えば、

「私は身体がものすごく硬いんです」

と、10年、20年信じてきた方がいます。

でも、実際に身体を見てみると、それほど硬くないことも多いんです。

単純に動かし方を知らなかったり、身体を動かすことに不安があって力が入っていたり、昔誰かに言われた言葉をそのまま信じていたりする。

身体の状態そのものよりも、「私は身体が硬い」という思い込みによって動けなくなっていることもあります。


かおり:
自分の身体に対する認識と、実際の身体の状態が一致していないことはありますよね。


平岡:
そうなんです。

だから僕は、身体についての知識を持つことと、自分の身体を実際に感じることの両方が必要だと思っています。

知識があっても、自分の身体で何が起きているか分からなければ、生活の中で使えません。

反対に、感覚だけに頼っていると、身体で起きていることを誤って解釈してしまう可能性があります。

そこで、この二人なんですよね。

かおりちゃんは、

「身体の中で、何が起きているのか」

を説明する。

僕は、

「では、それを自分の身体ではどう感じればいいのか」
「日常生活では、何を観察すればいいのか」

というところを掘り下げる。

客観的に身体を見る視点と、主観的に身体を感じる視点。この二つの間を行き来するのが、「カラダLABO」だと思っています。


かおり:
私も、それぞれが持っている情報や経験を組み合わせることで、新しい見方が生まれると思っています。

身体の仕組みを知るだけで終わらず、「では、自分の場合はどうなのか」と考えるところまで一緒に進めていきたいですね。



健康情報を増やすことが目的ではない


平岡:
僕がこのマガジンで一番やりたいのは、「正しい健康法を教えること」ではありません。

例えば、

「これを食べれば健康になる」
「これを飲めばいい」
「毎日何歩歩けばいい」
「この呼吸法をすれば自律神経が整う」

もちろん、そうした情報が役に立つこともあります。

でも僕たちは、すでに十分すぎるほど健康情報を持っていると思うんです。

SNSを開けば、

「朝食はしっかり食べましょう」
「朝食は食べない方がいい」
「筋力トレーニングをしましょう」
「有酸素運動が大切です」
「睡眠は8時間必要です」

と、たくさんの正解が流れてきます。

情報は増え続けているのに、自分の身体のことはよく分からない。

これは、すごく不思議ですよね。


かおり:
健康情報は、条件によって答えが変わりますからね。

ある人にとって良いことが、別の人にも同じように良いとは限りません。

同じ人であっても、年齢、季節、体調、生活環境が変われば、必要なことも変わります。


平岡:
そうですよね。

だから必要なのは、健康情報をもっと集めることではなく、

その情報を、自分の身体に当てはめて考える力

なんじゃないかと思っています。

例えば、「疲れた」という一つの感覚でも、考えられることはたくさんあります。

睡眠不足かもしれない。
エネルギーが足りていないのかもしれない。
運動不足かもしれない。
反対に、運動や仕事をしすぎているのかもしれない。
精神的な緊張が続いているのかもしれない。

同じ「疲れた」でも、背景はまったく違うんですよね。


かおり:
そうですね。

疲労にもさまざまな種類がありますし、原因が一つだけとは限りません。

睡眠、栄養、ホルモン、自律神経、筋肉、精神的なストレスなどが重なっていることもあります。

だから、「疲れているなら、これをすればいい」と一つの方法だけを当てはめるのは難しいんです。



「身体を読む力」を育てる


平岡:
「この症状には、これが正解」と考えるのではなく、

「なぜ今、自分の身体にこれが起きているのだろう?」

と考えられるようになる。

僕は、それを身体を読む力と考えています。

不調が出たときに、

「身体が壊れた」
「身体が駄目になった」

とすぐに判断するのではなく、

「身体が何かを教えてくれているのかもしれない」

と、一度観察してみる。

もちろん、強い症状や急な変化があるときには、医療機関で診てもらう必要があります。

身体の声を聞くということは、何でも自分で治そうとしたり、医療を避けたりすることではありません。

必要な医療を利用しながら、生活の中で自分にできることも考えていく。

薬か自然療法か。
医療かセルフケアか。

そのような二択ではなく、両方を適切に使うことが大切だと思います。


かおり:
そうですね。

自分の身体を観察できるようになると、医療機関を受診するときにも役立ちます。

いつから、どのような症状があり、何をすると変化するのか。そうしたことを説明できれば、医師や薬剤師も状態を判断しやすくなります。

身体を知ることは、医療を遠ざけることではなく、医療を上手に利用することにもつながります。



カラダLABOで扱っていくこと


平岡:
「カラダLABO」では、睡眠、疲労、自律神経、代謝、ホルモン、更年期、ストレス、感情、運動、姿勢、呼吸など、幅広いテーマを扱っていく予定です。

ただ、教科書の内容をそのまま説明するようなものにはしたくありません。

例えば、

「寝ても疲れが取れないのは、なぜ?」
「昔と同じ量しか食べていないのに、なぜ太りやすくなる?」
「更年期は、全員つらくなるの?」
「最近イライラしやすいのは、性格の問題なの?」
「身体に良いことをしているのに、なぜ調子が良くならないの?」

そんな、日常生活の中で生まれる疑問を毎回一つ取り上げます。

そこで、かおりちゃんに、

「身体の中では、何が起きているんですか?」

と僕が質問する。

さらに、

「自分の身体では、何を観察すればいいのか」
「生活の中で、どのようなことを試せるのか」

というところまで掘り下げていきたいと思っています。


かおり:
身体の中では、すべてがつながっています。

睡眠だけ、食事だけ、運動だけを見るのではなく、それぞれがどのように影響し合っているのかを伝えていきたいですね。

身体の知識は難しく感じるかもしれませんが、自分の生活と結びつけることで、身近なものになると思います。


平岡:
このマガジンを聴いたら、不調がすべてなくなるとか、永遠に若くいられるとか、そういうことではありません。

でも、何か身体に変化が起きたときに、

「ああ、今の私は、こういう状態なのかもしれない」

と、一度自分の身体を見られるようになる。

それだけでも、身体に対する不安はかなり変わると思うんです。

人間にとって、自分の身体で何が起きているか分からないことは、すごく怖いことです。

反対に、完全には解決していなくても、ある程度の見通しが持てれば、落ち着いて次の行動を選びやすくなります。



自分の身体の取扱説明書を更新する


平岡:
「カラダLABO」は、

自分の身体の取扱説明書を、年齢に合わせて少しずつ更新していく場所

にしたいと思っています。

年齢を重ねれば、身体は変わります。

若い頃とまったく同じ身体でい続けることはできません。

でも、その変化をすべて「衰え」と考えるのではなく、

今の身体には、今の身体に合った使い方がある

と考えてみる。

そうすれば、年齢を重ねることも少し面白くなるのではないでしょうか。

僕自身も、これから30代後半、40代へ向かっていきます。

皆さんに一方的に正解を教える立場というより、かおりちゃんに、

「これは、どういうことなんですか?」
「では、僕たちは何をすればいいんですか?」

と質問しながら、皆さんと一緒に身体を研究していきたいと思っています。


かおり:
身体の状態は、一人ひとり違います。

誰かの正解をそのまま真似するのではなく、自分の身体を観察して、自分に合う方法を見つけることが大切です。

「カラダLABO」を通して、身体を知ることや、自分の身体と付き合うことを楽しんでもらえたらと思います。


平岡:
これから、さまざまな身体のテーマを二人で掘り下げていきます。

この続きが気になる方は、是非とも「カラダLABO」のご購読をお待ちしております。

これから一緒に、自分の身体を研究していきましょう。

かおりちゃん、ありがとうございました。


かおり:
ありがとうございました。


平岡:
それでは、また次回お会いしましょう。